展開予想に慣れる方法

どの世界でも言われることですが、頭の中で理解したつもりでも、それを実戦で使わないことにはいつまでたっても身につきません。展開予想に関しても同じことがいえ、実践を積めば積むほど、予想にかかる時間も短縮され、精度も向上します。

実践を積む手順として、まずは結果が既に出ている過去のレースから始め、予想と答え合わせを繰り返し、自信がついたら実戦で試してみるのがいいでしょう。

 

過去のレースで慣れる

競馬のレースは、土日にしか開催していませんが、過去のレースであればいくらでもストックが溜まっています。この大量にある無料の勉強材料を使わない手はありません。

競馬が好きな人ともなれば、重賞レースなどの結果やレース内容は記憶しているかもしれないので、自分がレースを実際に見ておらず、結果も思い出せないレースを参考書代わりに使用しましょう。

  

情報が揃いやすいレースで慣れる

選択するレースとしては、展開予想をするにおいて、ファクターとなる情報が揃いやすいレースが有効です。

競馬のレース展開は、数多くのファクターにおいて構成されています。その意味では、出来るだけ多くのファクターを取り入れることが出来れば、より精度の高い展開予想が可能になると言えます。

なので、過去のレースの中でも各種の情報が揃いやすいメインレースなどが、学習材料としては最適です。もし、メインレースの結果はほとんど覚えているなんて天才的な頭脳の持ち主がいたならば、出来るだけメインレースに近いレースを選択しましょう。

  

答え合わせを忘れずに

予想した展開を、直後にすぐ答え合わせが出来るのが、過去のレースでの学習の便利なところです。実戦の時とは違いタイムラグがないので、どんどん予想してどんどん答え合わせをしましょう。数をこなせばこなすほど、実力アップに繋がります。

答え合わせをする際に、展開予想が当たっていた場合には、そのレースに関しては忘れましょう。もちろん、自分の心の中で喜ぶのはアリですが、当たっていた展開予想から得るものは自信くらいのもので、スキルアップに繋がるとは言い難いです。

展開予想に足を踏み入れたばかりの頃は、答え合わせは間違ってばかりで当然です。むしろ、間違っていなければそこからのスキルアップの材料も見つからないので、間違いを受け入れ、喜ぶくらいの余裕が欲しいものです。

ここで大事なのは、展開予想と結果が間違っていた際に、何が原因で展開予想が外れたかを確認することです。レース中のある瞬間に、自らの予想を裏切る任意のファクターが発生したことで、レース展開のベクトルが予想とは違うベクトルを向くことになります。

その予想を裏切る任意のファクターが、出遅れや不利といった「まぎれ」によるものであれば、仕方がないと割り切ってください。出遅れクセがある馬など以外の、予想不可能な「まぎれ」に関しては、人智を超えなければカバーできません。

しかし、その任意のファクターが「まぎれ」とは別の原因によるものだった場合は、そのファクターに関するアプローチが欠けていたことになります。この欠けていたアプローチがなんであったかを把握する積み重ねこそが、展開予想の精度を高めていくのです。

また、答え合わせを繰り返すうちに、自ら展開予想において補填するべきファクターというものが見つかってくると思います。それはレース条件次第で発生するものかもしれませんし、デフォルトで発生するものかもしれません。いずれにせよ、それを発見出来た時点で、あなたの展開予想のスキルは確実にアップしていると言えます。

 

実戦で慣れる

過去のレースで慣れてきたら、今度は実戦でどの程度通用するかを試してみます。過去のレースと実戦で最も違うのは、時間拘束がある点です。まずは、展開予想を時間内に結論づけるために、展開予想のスピードアップが必要です。

また、過去のレースとは違い、お金が絡んでくると思い切った展開予想が出来なくなると思うので、まずは馬券を購入せずに展開予想だけに励んでみるか、あるいは少額でやることをオススメします。自分の展開予想に手ごたえが掴めて来たら、そこで初めてレートアップをしましょう。

  

まずは展開予想だけに励む

実戦で展開予想を実行するためには、展開予想の精度も大事ですが、それとともに時間短縮も重要になってきます。レースとレースの間隔は決まっているので、それまでに展開予想を終え、買い目を決定し、馬券を購入するという作業が収まらなければなりません。

いざ展開予想をしだすと、色々な展開の分岐点での迷いが生じることにより、時間に追われたあげく、自分の中でしっかりと結論が出ないまま馬券購入へ至ってしまう可能性があります。そうなると、せっかく展開予想をしても、精度が高いとは言えず、それが好成績に繋がることは少ないでしょう。

なので、まずは馬券を購入せずに、時間内に展開予想を終わらせる訓練をします。もしこの時に、買っていたはずの馬券が的中してしまったとしても、展開予想の実力が確固たる物になれば、これから先競馬が廃止されない限りはいくらでもチャンスがあると割り切りましょう。

  

慣れてきたら馬券を買ってみる

展開予想の精度、及びスピードが現実的なものになってきたと感じたなら、満を持して馬券に繋げてみましょう。展開予想が的中した時の破壊力を、身をもって感じることが出来るはずです。

実戦でも過去のレースと同じで、展開予想のファクターとなる情報が多いレースの方が、その精度も高くなり威力も発揮します。なので、午前中のような情報が出揃いにくい平場のレースよりも、午後の特別レースや、メインレースといった情報が出揃いやすいレースが主戦場となるでしょう。

 

「展開予想に慣れる方法」まとめ

①頭の中で理解するのではなく、何度も実践して溜めることが習得への近道
②まずは、過去のレースで実践してみる
③展開予想のファクターとなる情報が揃いやすいレースで練習する
④答え合わせの際に、予想出来なかった要素がなんだったかを分析する
⑤過去のレースで慣れたら、実戦で試してみる
⑥まずは馬券を買わずに、展開予想のスピードを上げる練習をする
⑦展開予想の精度とスピードに手ごたえがつかめたら、初めて馬券を購入する

展開予想のスキルは、頭の中で考えているだけではいつまでたっても上達しません。何度も繰り返し実践してみることが大切です。数をこなすことによって、次第に展開予想の精度も向上します。

数をこなすにあたって、いきなり実戦ではお金がいくらあっても足りないので、まずは過去のレースを題材にして実践します。この時、展開予想のファクターとなる情報が出揃いやすいレースを選択します。

展開予想が当たったならば、それはそっと心にしまいます。外れた時こそが、スキルアップのタイミングと言えます。何故展開予想が外れたのか、その原因を引き起こしたものは何かということを自ら発見することで、自分の展開予想に欠けていたものを見つけ出します。その積み重ねが、展開予想のスキルアップに繋がります。

過去のレースで慣れてきたら、次は実戦で試してみます。レースとレースの間に展開予想を結論づけるスピードがつくまでは、馬券の方は控えましょう。スピードと精度に自信がついて初めて、馬券へと繋げます。

展開予想に慣れる方法について見てきました。次はいかに展開予想を実際の予想と馬券にいかに繋げるかを見ていきます。

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