オッズ理論とは

オッズ理論は、若干他の予想スタイルとは異なる側面をもっています。それは、他の理論は着順を当てにいくというのが目的ですが、この馬券は、本来の実力よりも人気がありすぎる・なさすぎるというところに焦点を当てて買う馬券です。巷で使われている言葉を引用すると、「異常オッズ」というものですね。つまり過大評価されてる馬と過小評価されている馬を見抜くというのが最大の目的となります。

オッズ理論の考え方

たとえば、本来強いはずなのになんらかの理由で全く人気をしていない馬がいたとします。そういう状況において、倍率が高いという実力とのギャップの部分に期待値を求めて買うのです。逆にたいした強さでもないのにやたらと過剰人気になっている馬がいるとしたら、その分他の馬が本来より人気していないということになります。ということは、そのレースで馬券を的中できたならば本来期待される払い戻しの倍率よりも高い結果がついてくるということになりますね。よってオッズ理論の見地からは買いのレースということになります。

異常オッズの罠

この「異常オッズ」というものは、場合によっては別の見方が出来る時もあります。いわゆる「インサイダーオッズ」というものなのですが、お聞きになったことはありますか?

株のトレーディングで、「インサイダー取引」という用語があります。会社の内部情報に通じていて、その情報が公開される前に株を売買することを言います。株の世界ではこれは禁止行為であり相応の刑罰がくだりますが、競馬の世界ではそんなことはありません。たとえば、豊潤な資本金を持つ馬主などが厩舎サイドから有力な情報を得たとき 多額の馬券を購入することがあります。すると額が額なので一気にオッズは下がります。これこそが「インサイダーオッズ」です。

ただの異常オッズとは別物で、こちらの場合は警戒が必要です。なかなか判断は難しいかもしれませんが、急激にオッズが下降した場合は疑ってかかったほうがいいでしょう。

七夕賞に見られる異常オッズの例

「異常オッズ」の具体的な例を出すと、七夕賞というGⅢレースがあげられます。名前のとおり七夕にちなんで夏に行われるレースなのですが、このレースでは枠連の7-7が過剰に売れる傾向があります。みなさんが七夕との関係性にロマンを感じて買っているからですね。馬の実力にはまったく関係なく枠連の7-7が売れているのですから、これは立派な異常オッズと言えるでしょう。その分他の馬券のオッズは普段より高い倍率となっていますので、オッズ理論からすれば買いのレースとなりますね。

インサイダーオッズを見抜くには

逆に「インサイダーオッズ」の場合は、特に単・複で見受けられることが多いです。インサイダー情報なのですから、ある1頭の馬に関する非常にいい情報を得ているわけで、他の馬に関してはなんの情報もないので必然的に1頭の馬に関する馬券、つまり単・複に限られることになります。馬連のオッズなどと比べてみるとわかるのですが、馬連の軸としての人気は全くないのに、なぜか単・複ばかりよく売れている場合などですね。馬券というのは連動性があり、単純に言えば、単勝がよく売れる馬は勝ちやすいと思われている馬であり、それはつまり複勝にも絡みやすく、馬連にも絡みやすい馬ということが言えます。ですから、その馬に関する馬券が均等に売れていないことがあるならば、それはインサイダー情報を得た誰かが複勝に多額の投資をしたと考えられます。

オッズ重視理論まとめ

異常オッズ」と「インサイダーオッズ」について説明してきましたが、どちらかというとオッズ理論はそれまでにある程度の予想をたてて、最後に味付けをするといった形で使われます。主に穴馬を見つけるときに多用しますね。

伊藤式インサイダーオッズ投資法

このソフトは、「競馬は投資として最適である」を信念としている伊藤比呂樹氏が考案したインサイダーオッズ分析手法をソフト化したもので、前バージョン「伊藤式インサイダーオッズ投資法」のJRA-VAN Data Lab.対応版です。インサイダーオッズらしきものの発現を発見すると、投資に向いているかどうかの度合をソフトに判断させ、さらに回収期待値の高いレースにだけ投資をするという手法を採用しております。できる限り確度の高いレースのみを対象に投資していくという方法です


 

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